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ものしり博士の雑学教室 2012/05/11

一時間目 金太郎


やあ皆さん、いかがお過ごしですかな?
5月ももう中旬、ゴールデンウィークも終わってしまいましたな。
さて、今回からちょっとした雑学を皆さんにお教えするぞい。
今日は5月になじみの深い金太郎についてのお話じゃ。
こどもの日は過ぎてしまったが、大目に見てくれぃ!



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金太郎(きんたろう)は、坂田金時(さかたきんとき)のこどもの頃の名前です。
天歴10年(956年)の5月に八重桐(やえぎり)と坂田蔵人(さかたくらんど)との間に誕生しました。

成長した金太郎は、足柄山(現在の神奈川・静岡県境にある足柄峠を中心とする山地)で熊と相撲をとったり、
母に孝行する元気で優しい子供に育ちました。
ある日、足柄峠にさしかかった源頼光(みなもとのよりみつ)と出会い、力量を認められて家来になりました。
その時に、名前を金太郎から坂田金時に改名しています。

鉞を担いで熊にまたがり、菱形の腹掛けをつけた元気な少年像として、五月人形のモデルにもなりました。
また、「金時豆」の名前の由来にもなっており、金時の息子の坂田金平は「きんぴらごぼう」の名前の由来になっています。

金太郎飴も金太郎の絵がかかれていたり名前がついていますが、金太郎でもなんでもない柄の飴でもそう呼ばれることもあります。
しかし、この飴の正式名称は「組み飴」と言い、
職人が大阪に修行に行った時、大阪ではおかめ・福助の絵柄だったのが関東では足柄山が近かったため金太郎と名付けたそうです。


ここから派生して、人の意見について杓子定規で個性がなくどこをとっても同じようなことを「金太郎飴的」と表現することがあります。
英語の「cookie-cutter」(クッキーカッター)も同じ趣旨の慣用句として使われています。
※杓子定規:状況にあたって適時な判断をとることができないこと


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以上が金太郎についてのお話じゃ!
昔話の金太郎は実際にいた人物じゃったんじゃな。
元気な男の子として五月人形のモデルになっているとあったが、鯉のぼりにも金太郎が描かれていることがあるんじゃ。
見たことあるかのう?
それは、金太郎が自分より大きい鯉を捕まえたという伝説があることから用いられているんじゃ。
さあ、長くなってしまったが今日はこれでおしまいじゃ。
それでは、良い一日を!